シニアの国際大会初の日本代表となった田中選手。今大会は団体戦→個人戦の日程となっており最初に登場したのは団体戦の5〜8位決定戦の2番。エースの張本智和を温存し代わりに田中選手が出場、初戦のカザフスタン戦ではゲラシメンコ(WR73)にストレート負けをしてしまうが次戦のイラン戦ではノルージ(WRなし)にストレート勝利をして、日本は団体戦5位となりました。
篠塚大登と1月の全日本卓球選手権以来に組んだ男子ダブルスではシンガポールのパンコーエン/クエクのエースダブルスを2回戦で破るなど順当に勝ち進みメダル決定戦まで進出、メダル決定戦では韓国の安宰賢/朴康賢ペアに1-3で敗退し惜しくもメダル獲得はなりませんでした。
そして男子シングルでは1回戦でパダサーク(タイ)を破った後に2回戦で世界ランキング2位の王楚欽と対戦。5月の世界卓球では準優勝、4月のWTTチャンピオンズマカオでは優勝しており団体戦で張本智和もストレート負けをしていた王楚欽に対して2-1から逆転勝利。今大会唯一の中国勢撃破となりました。これによりパリ五輪選考レースの中国ポイントを獲得。また、3回戦では昨年のWTTフィーダーヨーロピアンサマーシリーズブダペストで敗れたアチャンタ(インド、WR101)にストレートでリベンジ。4回戦では地元韓国のエースで昨年アジアカップ準優勝のサウスポー、林鐘勲(WR17)と対戦。1ゲーム目のデュースを取ると2ゲーム目を取られるものの、その後に2ゲームを取り3-1で勝利。ベスト8進出を決めました。
メダル決定戦では林昀儒(台湾,WR7)と対戦、前週に行われていたWTTコンテンダーアルマトイ(カザフスタン)で優勝をしていた林昀儒のサービス、チキータ、両ハンドに苦しめられ0-3で敗退。惜しくもメダルには届きませんでしたが世界に田中佑汰の存在をアピールする大会になりました。また、この大会の結果によりパリ五輪選考ポイントで篠塚大登を抜かして3位に浮上、来年の世界卓球の代表へ近づきました
(文:しゅーまい)
男子団体 5位
決勝トーナメント 準々決勝
日本 0 – 3 中国
張本智和 0-3 王楚欽(6-11/4-11/6-11)
篠塚大登 0-3樊振東(5-11/3-11/5-11)
戸上隼輔 0-3 馬龍(7-11/3-11/6-11)
決勝トーナメント 5-8位決定
日本 3 – 1 カザフスタン
篠塚大登 3-0 KURMANGALIYEV (11-3/13-11/11-3)
田中佑汰 0-3 GERASSIMENKO ( 8-11/8-11/5-11)
戸上隼輔 3-1 KENZHIGULOV(11-7/11-7/6-11/11-3)
篠塚大登 3-1 GERASSIMENKO(11-9/11-4/8-11/12-10)
決勝トーナメント 5-6位決定
日本 3 – 0 イラン
戸上隼輔 3-2 HODAEI(4-11/11-5/5-11/11-5/11-3)
篠塚大登 3-0 AMIRI NIA Soroosh(11-8/11-6/11-6)
田中佑汰 3-0 NOROOZI(11-3/11-8/11-6)
男子ダブルス ベスト8
男子ダブルス1回戦
篠塚大登/田中佑汰 3-0 NUCHCHART /THANMATHIKOM (タイ)
11-7/11-6/11-6
男子ダブルス2回戦
篠塚大登/田中佑汰 3-1 PANG Yew En Koen/QUEK Yong Izaac(シンガポール)
11-6/12-10/5-11/11-9
男子ダブルス3回戦
篠塚大登/田中佑汰 3-0 ABDULWAHHAB Abdullah/ABDULWAHHAB Mohammed(カタール)
14-12/11-8/11-2
男子ダブルス 準々決勝
篠塚大登/田中佑汰1-3安宰賢/朴康賢(韓国)
8-11/11-5/11-13/8-11
男子シングルス ベスト8
<男子シングルス1回戦>
田中佑汰 3-0 パダサーク(タイ)
11-6/11-8/11-0
<男子シングルス2回戦>
田中佑汰 3-2 王楚欽(中国)
6-11/14-12/3-11/11-5/11-7
<男子シングルス3回戦>
田中佑汰 3-0 アチャンタ(インド)
11-8/11-8/11-7
<男子シングルス4回戦>
田中佑汰 3-1 イム・ジョンフン(韓国)
12-10/10-12/11-9/11-7
<男子シングルス準々決勝>
田中佑汰 0-3 林昀儒(TPE)
6-11/8-11/7-11